天の宴

七夕に書いたお話です
今回はギャグオンリーです!!
え? ギャグ以外あったかって? それは言わない約束でしょ














七月七日





「よし!今日はシチユウをやるぞ!!」



ジョットはお気に入りのアロハシャツを着て
その上からまたまたお気に入りのマントを羽織りながら
部下が朝食をとる食堂の入口に仁王立ちして立っていた



「シチユウ…?とは何ですか?」

皆の救世主嵐がジョットの話に質問した…

「なんか…日本の行事みたいだぞ…」

ジョットの目は輝いていた



「で………何をする行事何ですか?」

ジョットの戯言は嵐に任せて朝食を取り始める部下達…

「……………………知らん!」



ジョットらしいっちゃらしい 答えであった

嵐はため息をつく





「おい!能天気バカ!!」



嵐が誰かを呼ぶ

「んぁ?なんばぁ?あらひぃ」

皆の救世主嵐がヘルプしたのは朝食中の雨だった…
雨は口に物が入っていて上手く物を言えてない…



「プリーモの言うシチユウと言う行事はどんな事をするんだ?」



何故…そんな事を雨に聞くかというと

実は雨は日本出身なのである
とある出会いで今はイタリアンマヒィアの一員となったのだ





「シチユウ………?聞いた事ないなぁ」

雨は首を傾げる

「役立たず!」

「う〜ん…もしかしたら何処か小さな地域の行事なのかもしれないな」





「彼が言ってるのは七夕の事じゃない?」

突然透き通るような綺麗な声がした



真っ黒い髪が眩しい そう中国一と謳われるマヒィアの若頭であり
さらに最強の守護者の称号を欲しいがままにする雲の守護者であった



彼はボンゴレと抗争中…
(散歩中の)ジョットにバッタリ出くわして
そこで気に入られ(ジョットパワーで)スカウトされたとか…しないとか

取りあえず自分のファミリーの仕事で忙しいため
普段はボンゴレ本部に顔を出さない彼が



何故…



ここにいるのかいささか疑問である

「雲………何でお前がここに?」

嵐は不服そうに質問する

「彼から招待状が届いてね」


雲はある人物を指す

そこにはもう…さっきまでの話に飽きてしまったのか
部下の朝食を漁り食らうジョットの姿があった



「ジョ…………ジョット!!」

右腕 兼 お世話係でもある嵐急いでジョットの醜態を止めにいく…



「それで…そのタナボタってのはどんな行事なんだ?」

嵐…

タナバタ
タナバタ…

タナボタ違う…



嵐の腕には部下のサンドイッチを食らうジョットの姿がみえた

「笹に願いを書いた紙を吊して…見知らぬ人に自分の願いを見せびらかす行事だよ」

わざとらしくちょっとズレた説明する雲



手に持っていたサンドイッチを食べつくしたジョットは
スイッチが入ったかのように目を輝やせながら何かを言い出す



「第一回!!ボンゴレシチユウ大会をやるぞ!!」

「Yes!!プリーモ」



誰もが一瞬固まった…

さっきまで居なかった霧が突然ジョットの隣に立って
あたかも居たかのようにジョットと共に拳を振り上げていた

ジョットは柔軟な適応力で

「おお…きたか…」

と一言いったらどこかに走り去って行ってしまった…



窓の外を見てみるとシチユウ会場建設予定場っと書いてある看板が建っていた












午後



朝…


何処かに走り去ってしまってから
ずっと行方不明になっていたジョットから緊急収集された



敵が攻めてきたのか?

集合場の玄関に急ぐ



「ジョット…どうかなさいましたか?」

血相をかえて嵐がやってくる
雲と霧はすでに来ていた

「きたか…嵐」

ジョットは浴衣を着ている…



「?」



嵐は困惑した顔をする
よくみると雲や霧も浴衣を着ている



「わり―わり―遅れちまった」

雨が遅れてやってくるやはり雨も浴衣を着ている


「な?」

「嵐…ちょっとは空気を読んで下さいよ!」

突然霧に空気を読めと言われてしまった…



一体どう読めと?



「これからやる事にその格好…やる気が失せるんですけど…」



いやいやどっちかっというとそちらの方が…場違いのような…



「七夕大会なんだから浴衣ぐらいきなよ!」

雲の発言に驚く



「え?その話は終わったんじゃ…?」


「何言ってんの?」


突然目の前の大きなドアが開く
そこから見えた光景は
朝はシチユウ大会建設予定と書かれた看板しかなかった所に
立派なステージが出来上がっている異様な光景だった…


嵐は目が点になっている


「朝からジョットが居なくなったのはこの為か…」

頭に手をつく

「さあ…やるぞ!ボンゴレ式シチユウ大会!」

いつの間にかステージの上に上がっているジョット…
目が凄く輝いている…



こんな状態のジョットを止める術も気もない嵐は
仕方がないのでそのシチユウ大会に参加をする

















しかし七夕だなんてジョットは何処から聞いてきたのだろうか?






-NEXT-





あとがき






オチなし
少しほのぼのも入ってたね(笑)
なんか私が書くとジョットってボーとしたかわいい感じになっちゃう