真実









「し……信じられない」



霧はどよめく



「ボンゴレを壊す?何を馬鹿な!!
貴方が作ったボンゴレですよ!?」

「そうだな」

「もしボンゴレを壊すと言うのが本当なら
後継者を決めなければいいのでは?」



優雅に紅茶を啜るプリーモはカップを一端テーブルに置いた



「そうだな…」

「?」



ジョットは紅茶にうつる自分を眺めながら
ボソッと呟いた



「まだ…期待しているのかも知れないな」

「?」



プリーモはフフフと笑いながら
せんべいを手に取り口に運ぶ



「期待?どういう事「俺は後数年で死ぬ」!?」



プリーモの口から出てきた物は
先程とは比べものにならない程の威力を持っていた



「し…死ぬ?何を馬鹿な!!」



今ここで元気よくせんべいを食べているジョットが死ぬ!?
そんな事信じられる訳がない!
何故彼は己の死期がわかるのだ!



ありえないそんな事ありえない



でも彼の目には確信光がある
何を理由にそんな事を…



「超直感…」



霧は呟く

超直感ジョットが持っていると
噂されている変わった力だ…

今まで沢山のボンゴレのピンチを見事予言し
この世界を生き抜いて来た

いわばこの力が無ければジョットは
ボンゴレを結成する事は出来なかったであろう

そんな力は日に日に力が増していくのは
なんとなくわかっていた

初めは分単位で…
そして次第にそれは分から何時間へとなり
そして日になっていた

まさかもう年単位で直感出来るようになっているのか?

あまり遠くを見過ぎると身近にある石に転んでしまう



「まるで貴方のその力は呪いのようだ」

「……力が強すぎるのも困りものだな」



部屋は一端静まり返る

-NEXT-











2009.7.19