たわいのない一日







2月14日



ボンゴレはいつも通りの毎日を迎えようとしておりました
朝食前までは…



「皆の衆!!
今日は日本ではバレンタインとか言うイベントがあるらしい!
我々もやるぞ!」



勢いよく入って言って来られたのは
言うまでもなく我らのボスジョット様である



素晴らしいお方なのだが
この唐突さは何とかしてほしい
と我らボンゴレ部下一同は頑なに思います



「ジョット…またですか…
こないだ節分やったばっかりじゃないですか」



我らの救世主嵐様が一応ジョット様を止めようとしている


毎回毎回結局は実行されるのにこのお方はと言うとしつこ…
熱心に反対なさる



それはそのはずだ

そういったイベントの後始末はいつも
嵐様控える部下の皆様でやるからだ



ただでさえ節分の時の仕事が残っている嵐様は
今回はかなりしつこく反対なさるぞ!



あ………



「何を言うか
今回のは節分みたいに遊ぶを
目的にした物とは違うぞ!」

「!?」



ジョット様を止めたい場合有無言わず止めるのが秘策
この時点で嵐様の負けは決定確実である



だがジョット様に説得される嵐様を
優しく見守る我らである



「バレンタインと言う物は日頃世話になってる者に
チョコという物を贈り感謝の意を現す日らしい」



ジョット様が嵐様にずいずいとお近づきになっているぞ
嵐様がかなりたじろいでいらっしゃる



「俺…日頃世話になっている嵐に
チョコを贈りたいのだが…」



ジョット様の色仕掛けにクリーンヒット!!
嵐様なすすべもない!



「それに今回は渡すだけだから費用はチョコ位だ」



「う…///」



嵐様から反論の言葉がない
これはジョット様に負けられた証拠である



「ではチョコを作りに行くか!」



ジョット様は見事勝利なさり
華麗に食堂から去って行かれました


さて他の守護者の皆様はと言うと
雷を除く全員がありとあらゆる手で
一秒でも速くボンゴレ邸に着けるよう
努力なされていたのでした











こうして今日もボンゴレは平和な日々をおくるのでした






-END-










2009.7.19