私の名前を呼んで




ツナと雲雀さんは恋人という設定でお願いします(汗)

















昼休みの応接室で俺こと沢田綱吉は
恋人の雲雀さんと共にお昼を過ごしていた






「キョーヤー」

元気な声がする



「また来たの?ディーノ」

うんざりそうに返事をする雲雀さん



ディーノさんと雲雀さんは
リング戦が終わった今でもたまに会っているらしい

少しヤキモチを妬いちゃうけど
大好きなディーノさんと雲雀さんが仲良くなるのは俺自身も嬉しい




なのに何なんだろう?この気持ちは?



二人の会話を聞いていると胸が痛む いったい…













−放課後−











雲雀さんの仕事も終わるまで俺は応接室で待っていた

空が暗くなっている 学校にはもう誰もいない…




「…だ……さ………わだ…………沢田綱吉P」

いきなり俺の視界に雲雀さんの顔面ド アップが映る




「うっひゃあPひ………雲雀さんO何か?」

雲雀さんは少しムスッとしている何かあったのだろうか?



雲雀は直ぐさまツナが座っているソファーに座る
二人の距離は今にも肩がぶつかってしまいそうなぐらい近い





「何かあったの?」

雲雀が口を開く



「へ?」

雲雀の意外な質問に戸惑うツナ


今まで 人に関心を持たなかった雲雀さんが自分について聞いてくるなんて
ちょっぴり雲雀の愛を感じているツナだった




「今日…なんか暗いよ 何か悩み事でもあるの?」




悩み?




恐らくあの昼休みで起きた胸の痛みについてだと思う…



「…………」



黙り込む 自分でも訳がわからないからだ
さらに雲雀はムス〜とし始める



「僕に言えない事?」

ギロリとこちらを睨む



「え?違っ…」

「じゃあ…言ってくれるよね」

ニヤリと雲雀が笑う


はめられた!!


でもそんな笑顔な雲雀さんに抵抗する事が出来ないツナ…
素直に話し出す…


「胸が…痛むんです」

「胸?」





心の奥底から言葉が浮かぶ



「……………どうして………俺の名前を呼んでくれないんですか?」



雲雀はもちろんツナ自身も自分の発言に驚いた



「さ…わだ…」

「え?い…今のなし!今のなしです!」



急いで自分の発言を取り消そうとするツナだかどうやら一足遅かったようだ


「へぇ…呼んでほしかったんだ」

怪しげな笑みを浮かべる雲雀何か企んでいるようだ



「じゃあ…」

やはり何か言うようだツナは心の中で一瞬覚悟をきめる



「僕も名前でよんでよ」

意外な注文にツナは拍子抜けする



「はい?」

「僕が呼ぶのに君が呼ばないなんてズルイじゃないか!」



雲雀さんらしい言い分であった
ツナは考えこむ


俺が…雲雀さんの…な…まえ…を?




想像しただけで顔が赤くなる
でも胸の痛みの原因とは関係なく雲雀さんの名前を呼びたい
恋人なんだから堂々と呼んでみたい





ツナは俯きながら小さな声で言う

「キョ…ヤ…」



小さな声だが確かにツナは恭弥と言った

雲雀はそれを聞き逃さなかった



「何だい?綱吉?」



雲雀は今までにない位な笑顔で返答をする





ツナの胸の痛みは嘘かのようになくなっていた


     

-END-











あとがき



この話は 名前を呼び合ってるディーノさんと雲雀さんに嫉妬するツナの話です
ツナ自身はその事に気づいてないんだけどね・・・
だから 胸の痛みは嫉妬によるもの・・だよ

そういえば 途中で心の奥底から声がするって所があったけど・・・
あれ・・・  超直感ですからね!!
超直感が告げてくれたお告げだよ(汗)