MY DEAD

ヴェルデ♀×マーモン♀のお話です
何というか…  アルコバレーノの宿命的な事についてねぇ…
設定上 二人は古くからの友達という事で
















僕達アルコバレーノは死を迎える事ができるのだろうか…





「ねぇマーモン…僕らは死ぬと思う?」

落ち着いた低いような高い声が一つの疑問を問い掛けた

「君らしくもない質問だね…ヴェルデ」

可愛いらしい声がする



「そういうのは僕よりも君の方が詳しいはずだけど?」

ヴェルデは暫く黙っている…



「生物学上生物は必ずしも死はやってくる…君も知っている筈だけど?」

「わかってる…わかってる……頭ではわかってるんだ!」

二人の間にはある程度の距離があった




「何があったんだい?」

ヴェルデの様子に異変を感じたマーモンはすかさず質問をする



「僕らアルコバレーノ…最強と称される僕らは…
死という自然現象に鈍感になっている……
もしかしたら死なないのかも知れない…
死ぬわけがない…そう…思ってしまう事があるんだ…」






おしゃぶりを得た…あの日から…

何度も何度も繰り返す…かわらぬ毎日…

止まったままの自分の時間…

強さとの引き換えに人間としての人生を捨てた僕らに…





死は………?











「来るさ……少なくともこの首を切れば絶対に…」

マーモンは首に爪をたてるだが
ヴェルデはすぐにマーモンの腕しがみついてきた

心配そうな顔をしているのに恐らく本人は気付いていないだろう…



「冗談だよ…」

マーモンはヴェルデの手を掴み…軽く撫でた…
優しい顔をする


「約束する……僕は殺されない…誰にも……ずっと…生き続けるよ」

ヴェルデの目を見つめる

「僕らに自然の死がくるまでずっと……」













僕達アルコバレーノは死という自然現象に鈍感になってきている…



実際…



この僕も言われる…この時まで
死の存在を忘れていた…



長すぎる生の時間かわらぬ肉体…

ヒトガタでは失くなってしまった僕らにも死はくるのか?





わからない…



生物学上生きている限り生物には必ず死はやってくる…

はたして僕らは生物なのか…
それすらも危うい…



それでも君がいるからヴェルデがいるから

僕は…

希望を持てる 今を生きられる





願わくは死がありますように
願わくは最後まで君といられますように



-END-





あとがき






百合……?
ヴェルマモを書こうとしたら いつの間にか マモヴェルに…

何故だ?