ハロウィン


今回の話は守護者+ツナ+aって事だけ
了承しといて下さい!
今回は基本的にaさん視点でいきます


















十月三十一日


皆さんこんにちは俺の名前はポンコレ・ドラ・キューラです
俺は由緒た正しいドラキュラです


久しぶりにお腹が空いたので町に出てみたら
なんかよくわからないのですが
仲間らしき人達が町中に溢れかえっています

皆もお腹が空いたのかな?

取りあえずお腹を満たす為
ご飯を探しにあるってみようと思います



「じゅ〜だい〜め〜」



随分と元気な声がする
心なしかこっちに近づいて来てるような…

ぐは!

誰かに後ろから重いっきり抱き着かれた

ちょ!
ギブキブ力が強い死ぬ…

必至に手でギブアップと言わんがばかりに
パタパタと手を叩いてみたそのおかげか
暫くしたら力は緩められ絞め殺しを免れた


「ハァハァ」
「十代目は吸血鬼のコスなんですね…凛々しいです!!」


こ…コス?
俺は立派なドラキュラだぞ?何言ってんだ?
ってか十代目って誰?

取りあえず自分を絞め殺そうとした
奴の顔を拝もうと振り返る
するとそこには目が彫られたカボチャが………


なんだ…仲間だったのか
人間だったら最後の一滴まで飲んでやろうと思ったのに…


「十代目?どうしました?」

カボチャは頭を傾げる

「…」

大きくため息を付く

「人違いだ……俺は十代目って奴じゃない…」

そう言って去っていく

さっきのを許してやるなんてなんて
俺は心が広いんだ


「じゅ…十代目?」


はぁヤレヤレ
しかし俺と間違えられた奴大変だな〜
毎日あんな拷問みたいなスキンシップを…



思い出すのやめとこう…
ゲロりそうになる…


さてと美味しそうな人間は…

キョロキョロ

「む…沢田じゃないか」


ハァ?誰?
この筋肉ダルマフランケンは…
しかもフランケンのくせにかなり血行が良さそうだぞ…


……………


あれか!!
今はやりの貴方の理想の体を作ります
って怪物マガジンに載っていた新しい整形?美容院の…

そうだよなそうだよなフランケンだって血行良くなりたいよな
俺もお昼ブイブイ遊びてぇよ


「沢田…?」
「あ…すまん……しかし一つだけ言っとくぞ!
すまんが俺は沢田じゃない…人違いだ…」

よく言った俺!
さっきの今だもんなもう 馴れたぜ


「そんなの構わん!!ボクシング部に入れ―!沢田ー」


んなー!
なんだこの人いや化け物か…
全く話を聞いてねぇ!!

と…
取りあえず逃げたほうが良さそうだな…


ダッ


ハァハァ
何だったんだ?あれ…
フランケンのクセにかなり走るの速かったぞ…


ハァハァ


「ブロッコリーのお化け〜だぞ〜」

ん?
ちびっ子ラーメンまん?
あ…後ろからちっさい牛が…


「お化けダゾ〜」
「巡жйξヰ†ゑ∋▲」


俺の周りをちょろちょろと走り回る
ハッキリ言ってかなりウ・ザ・イ
取りあえず俺の腹が悲鳴をあげているので
ちびっ子ラーメンまんは人間だと思うから血をすおうとしたら


「アハハ…こら〜駄目だぞ」


声!?

直ぐに声のあるほうへ振り向く

人間だ…
しかもまだ若々しくてとても美味そうな少年だ…
ちびっ子ラーメンまんよりはこっちのほうが…いいな

よし今日の1番バッターはお前に決めた!
でも食べるには近づかないと…




「あ…」
「ん?」
「この子の保護者ですか?よかったぁ…」


ちびっ子ラーメンまんを抱き上げ少年の所まで持っていく


今だ!

いっただっきま〜


「サンキューなのな」

ニコッ

少年から突然物凄い光が放たれた

ギャアアア眩しい
こ…この光はは!
まさかこの少年聖職者だとでも言うのか!?
て…事は俺の正体も…
ヤバイ かなりヤバイ
こ…ここ殺される消される跡形もなく
逃げろと本能が言ってくるいやっダメだ…
ば…化け物たるもの天敵が現れても
し…尻尾を巻いて逃げたりなんか…

「ん?どうした?」

ニコッ

すいません全国の化け物様
俺は天敵から尻尾を巻いて逃げます
あの光が眩し過ぎて涙が出てくるぜコンチクショウ☆
どうぞ私を負け犬とののしって下さい


ポンコレの姿があっという間に見えなくなった


「あいつ速いのな」

コツコツ

「山本ごめんね!ちび達のお守り頼んじゃって…」
「おおツナ…さっきツナのコスプレしてる奴にあったぞ」
「はぁ?」





まぶしかったぁ

ハァハァ

やべっまだ目がチカチカする

チャララララランララ
「あ〜あ〜僕を求める声が〜する〜」

なんだ?この不快極まりない歌声は…

「お求め何処でも現れる〜」

ナップル?

「そう!KI・MIの霧の守護者…六六六道〜む〜くろ〜」ズンチャン!

魔法使いの格好をしたナップルらしき物体が
俺の目の前でフィニッシュと言うかのように
手を高らかにあげている

何だろう凄く関わりたくない
今ならまだ逃げられ「こんにちは、綱吉君」 なかった…(泣)


「はぁ…」


今日はよく間違えてられる日だなぁ
十代目の次は沢田そして今は綱吉
まさか!
この三つ同一人物なのか!?
と…するとそいつと俺はかなり似てるって事か…



な〜んて考えてみたりなわけないよな(笑)

「おや?何やらいつもと雰囲気が違いますね…」

うわ顔を近づけてくるな!
近い近いキモいキモい
うわっ
甘ったるい匂いがパインの匂い?


「クフフ…」

あまりのキモさに怒りが頂点に達した



気がする俺

この際パインでもいっか吸い付くしてやる
噛り付こうと思った時


「ちょっと…そこのパイン…僕の綱吉に何してんの?」


学ランを羽織った黒猫男がずかずかコッチに向かってくる


「どきなよパイン…綱吉にさわるな」


黒猫男が近づいてくる
何だろうこの人…
イヤこの化け物凄い威圧感が
こ…
これはさっきの爽やか聖職者とは何かが違う

恐怖?

そう恐怖だ
奴の周りから発しているオーラを感じたんだな

ヤベッ足が笑ってる

俺の本能がまたしても逃げろと告げている
ああ逃げたい今すぐ逃げたい
じゃないと俺
け…消される!


「おやめなさい…綱吉君がかなりビビってるじゃないですか!」

ナイスパイン!
あ…でも お前のそのオーラじゃ奴に勝てない!!
助けてくれたのはいいけどお前が死ぬぞ
いますぐ逃げろ
いますぐにGO!GO!



と…この時俺はまだわかっていなかった
パインの本当の力を


「パイン風情が僕に意見を言うな!」

ピシッ

な…なんだ?空気が…

「く…クフ……ぼ…ぼ僕の事、
さっきからパインパインと……
少し目をつむってれば調子に乗りやがって…
わわわわかりました…そんなに死にたいのなら死なせてあげますよ」


いきなりパインから黒猫男に引けをとらない程のオーラが発せられた


!!!!!!!
こいつってこんなに凄い奴だったの!?

あまりのドッキリに何も言えない俺…
ファイト!(泣)


そんな事をしているうちに二人の死闘が始まりだした



カキィィィィィン



ちょっ猫男がトンファー?普通素手だろっておい!
パイン!
接近戦してる魔法使いなんて見た事ねぇ
それぞれ種族の戦い方で戦えよ!

そんなツッコミをしている時俺はある考えが浮かんだ
今のうちに逃げよう そんな浅はかな考えをしてしまったポンコレ


そーとそーと

ビュン


俺の前に何やら冷ややかな物がとんで行った
そしてその何かがとんでいった方から
ガッ
っていう刺さった音がする

俺はその方へゆっくりと顔を向ける
そこには三双ならまだしもトンファーまでもが壁に刺さっていた
イヤ…
寧ろめり込んでいた


「!!!」

そしてそんな奇っ怪な場面のへ向かって
かなりのオーラが発せられる
いや正確には俺に向かってが正解である


「何処行く気?」


何かもう色々と疲れた腹もかなり減ったんですけど
速く食事を済まさないと俺ヤバイ


「先程から綱吉綱吉って…
すいませんが俺は綱吉って奴じゃないです!」


そう言いボフンとコウモリに化けパタパタと空の彼方へ飛んで行った

「ワォ!」「クフフ」

二人は少し驚いた顔をしながら
ポンコレを打ち落とす為の石を探していた



イタッイタタ

あ〜石なんかぶつけやがって
あ〜頭痛い
うわ…たんこぶが…

ハァ…
いい加減食料調達しないとヤバイぞ…
うんヤバイ…




吸血鬼は普段は基本食事をとらない種族だが
(たまに趣味でよく食事をする奴もいる)
一年に一回食事をしないと魔力回復が出来ず底をついた時
人間のような容姿になってしまう
その時は普通に人間のように成長していき
毎日人間の食事をする
こうして僅かながら魔力回復をして行く
ちなみに吸血鬼として活動できるまでおよそ一年かかると言われている

BY 吸血鬼解体新書出版
公団社



と…言う事でもう
パインでも牛でも聖職者でも
血がありそうな奴は誰でもいいから食べないと…


お!調度いい所に美味そうな娘が…
スイマセン緊急事態なんでいきなり吸わせてもらいます


ダッ


「あれ…ツナ君?」

うわ…めちゃくちゃ美少女じゃんゴメン美少女ちゃ…「チェストォォォォォ!!!!!」





あれ?
俺何で吹き飛んでるんだ?
確か美少女の血を吸おうとしてそれから…


ガシャーン


答えはすぐにわかった
何者かの手によって吹き飛ばされたんだ ポンコレは
見事にカターイコンクリートの壁に叩きつけられた
しかもコンクリが崩れ落ちる程の威力で…


だ…誰だよ…
俺が吸血鬼だったからよかったけど
人間だったら軽く重傷だぞ…


今回ばかりは空腹のせいかかなりお怒り気味のポンコレ
胸の中にはただ
ぶっ殺す
という気持ちが満ち溢れていた

そんな殺気を漂わせながら見た先には信じられない光景が…


「お………れ…?」

相手も気付いたみたいだ

「え?ちょっ…え?」

とても困惑した時間が流れるそれを破ったのは
俺が先程襲おうとした美少女だった


「わぁ…ツナ君が二人!兄弟いたの?ツナ君」


ああ何だろうこの子めっちゃ和むわ…
って俺もどきもなんか和んでる…


とりあえず俺はコンクリのガレキの中から出て
俺もどきの傍に行く


「………」

見つめ合う二人…
また暫くの間沈黙が続く
先に口を開いたのはもどきの方だった…


「何故…京子ちゃんを襲った…」
「へ?」


俺の容姿は無視されさっきの事について質問された


「へ?じゃない!何故襲ったんだ!骸じゃあるまいし…」

誰だよ…
骸って………
ってか理由…と言われても
ただ食事をしたかっただけって言ったら
怒るだろうな…
何故か知らないけど人間相手に食べたいとかって
言っちゃいけないみたいだし
どうしよう…

あ…
あれだ!
ついこないだたまたま
人間のテレビチャンネルに繋がった時に見た
ドラマのあの方法を使えば!!




「スイマセン…つい出来心で…」


これでか・ん・ぺ・き☆

さぁどうだ…
俺を見逃せそして腹減った

「な………出来心じゃないよ!
出来心で襲われた京子ちゃんの身になってみなよ!」


あれ?おさまる所か寧ろ勢い増してね?
あれ?あれ?


「ちょっと聞いてるの?」
「あ…はい!!」



それから俺は俺もどきに一時間こってりと正座しながらお説教された








「いい?もうな事は二度と襲うなんて事は「あ!………ヤバッ」え?」

お腹も魔力もピークに達した俺はついに恐れていた事が…


ぼふん


突如ポンコレの周りに煙が発生する
そしてたちまちポンコレの姿は煙に包まれていった…


「え?何?」


もどきがかなり動揺している
ざまーみろ
もどきと一緒にいた美少女はとっくに帰ってしまったので
美少女の驚いている顔がみれなくて
少し残念な気がするがまあ…
もどきの驚いた顔が見れたから良しとするか!


次第に煙が晴れていきもどきの顔がよく見えるようになった


「え?なに?十年バズーカ?」

もどきが意味ぷーな事を口走っている…
バズーカ?
平和が象徴のこの日本にバズーカなんて
そこら辺に落ちてるわけないじゃん(笑)

「違うよ…」

とりあえずまさかの食事の妨害をうけた俺は
ぶざまにも牙のない吸血鬼と化してしまった
その腹いせを込めて真実を語る…






「ぶっ…………アハハハハハハ」

笑え笑え好きなだけ笑え
全部が真実だからな


あれから俺は今
俺に起こっている事  俺の正体全てを話した
嫌みを三割増し位含めて…

別に正体を隠さなくてはならない
何て言う規律はないしましてや
人間界で吸血鬼だなんて信じる奴も少ないだから
俺は結構軽い気持ちで暴露した


「き…君がきゅ…吸血鬼?う…アハハハ」

うーんなんか流石にイラついてきたかも…

「あ〜もう!全部お前のせいだ!」

とりあえず八つ当たり!


ムッ

「なんで俺のせいなの!?
元はと言うと吸血鬼なのにとろいお前がいけないんじゃん!
俺に捕まるなんて相当とろいよ!お前」
「吸血鬼が皆…運動神経抜群だなんて思うなよ!!!」

ってか今こいつナチュラルに俺が吸血鬼って事認めてね?


………


なわけないか!!
アハハハ


「もしかして運動音痴なの?」

なっ!こいつ…
めっちゃ嫌な顔で笑ってきやがった
あ〜むかつく…
運動音痴って事は否定しないけどさ
いくら運動音痴でも
流石に人間のしかも運動音痴そうな奴には負けないよ!!

そうだ!


「なぁ…競走しないか?」
「はぁ?」
「運動音痴でも…お前には勝てるって証明するんだよ!
こっからスタートして並盛中って所に先に着いたほうが勝ち!簡単だろ?」


並盛中って所は前に通り掛かった事あるし大丈夫!
勝てる


「因みに俺が勝ったら元に戻るまで俺を養え!」
「はぁ?」
「こっちの世界の規律も食費も俺は持ってないんだ…養え!」
「じゃ…じゃあ……俺が勝ったら?」
「そんな事は絶対ないと思うが…
うーんそうだな…
じゃあキューラ家に代々受け継がれる
このマントを「いらねえよ…そんなボロマント!」 」


こ…こいつ…
このマントの素晴らしさがわからないなんて
やはり人間だな…

このマントはな着用すると
少しだけ身軽になれると言われてる伝説のマントなんだぞ!


〜裏機密情報〜〜〜〜〜
このマントを授けられる者は
いつも小柄だときく
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「よし!じゃあお前は賞品を断った為賞品なしな…よーいどん!」

ダッ

「え?ちょっま…」

先手必勝
本気百パーセントいくぜ!


「そう…本気ねぇ」

え?何で俺の心よんでるの!?

「なら俺も本気で行かせて貰う」

ボッ

あいつの頭から火が火が救急車!
いや消防車!!いや両方?
なんて思いながら
ひたすら俺はゴールに向かって全力疾走していた


こんな心の汚れた俺でごめんな
でもこの戦いには俺の今後の食費がかかってんだ…
悪く思うなよ
せいぜい火だるまになりながら頑張りな!


なんて思いながら走っていたら
何やら空が暗くなった…
不思議に思ったポンコレは空をみる





空には奴がいた…
そう俺もどきだ
そしてあっという間にもどきに追い抜かれた




拝啓



お母様

俺は今日本にいます
そこで人間について色々な事を学んでいます
そして俺はこの間人間に運動で負けました
いくら魔力がなくなったからっと言っても
運動能力は変わらないのに本気でやって負けました
はっきり言ってかなり悔しいです

ってか人間って空を飛べるんですね
初めてしりました

やはり物事は目で確かめるのが1番だと実感させられました


敬具




ってちがーう!
何!今週の母への手紙の内容を考えてるんだよ!
今は集中!

あっという間にもどきに抜かれたけど
こっちにだっていい近道があるんだ
これで形勢逆転を…


「つ…し……」


何か呼ばれる声が…


「綱吉君!!」

げっ!
さっきのパインが大きく手を振りながらこっちに来る…

ん?
パインの後ろに何か…



げぇ〜!
さっきの黒猫男もいる!撒いてこいよ!パイン



あああもう…
本能で奴らから逃げてたら
近道ポイント通り過ぎちゃったじゃないか!!



ああパインのばかぁぁー!!





〜並盛中〜



勝敗は俺の惨敗…
もどきはかなり余裕そうな顔をしながら
こちらを見ている

もちろん俺は後ろからおぞましい物体が
追っかけてきたせいもあるが
超全力疾走してきたのでかなり息切れをしている…


ハァハァ


「これで食費が何とか…って話はなしだね」


もどきがかなり笑顔だ
そしてもどきはそのまま俺の前から姿を消していった


ぐぅ〜〜
腹が悲鳴をあげている…









「ご飯どうしよう…」




−END-








はいはい  
こんな長い話ここまで読んでくれてありがとう
今回はオリキャラのポンコレ君が
主人公だったわけですが
結局ご飯も食えずツナ似だったゆえに
守護者に振り回され散々な一日だったっていう
彼のお話でした
ってかちょっとコスプレしてるだけなのに
人間て分からないポンコレ君
それが君の最初の汚点だよ(笑)
見抜いてさえいればとっとと食事が出来たのに…




まあ そんなこんなで 
ハロウィンが終わった後のポンコレの行方についての話です

-*おまけ*-